海月の音

聴こえなくても良いんだけど。

たいせつなひ(2015.11.16)

2年前の今日で人生が変わった。たぶん、良いほうに。

しょっちゅうかなしくてくやしくて死にたくなる夜が訪れるけれど、同時にこの痛みが味わえることもすごく幸せなことなんだろうなあ、と。

あのころの自分からしたら夢のような場所で生きている。

真面目にわたしの話を聞いてくれるひとがたくさんいる。勉強していることもばかにされない、し、むしろもっとしなくていいの?って叱ってくれるひとがいる。

 

わたしの過去をいろいろ言ってくる人はまあそれなりにいて、たぶんむこうに大して悪意はないんだろうけれど、やっぱり傷つく。でもわたしは今のこの生活が誇りだし、これからもっともっともっと勉強すれば、その知識と経験がわたしを守ってくれると信じている。

 

わたしを支えてくれていて、わたしを本気で応援してくれているひとのことだけは、なにがあってもぜったいに裏切っちゃいけない。

 

 

と、2015年11月16日の私は考えていたらしい。

下書きに残っていた。多分アップはしてないかな?

大学4年生となった今、この短い文章を読んで若いなあ、なんて感じてしまった。

でもこの時の感情、絶対これからも忘れたくない。

机の上に倒れこんでる本を開いてみようか。沢山学ぶしかないんだよ。本当にどうしようもないこの世界で、何も「持っていない」わたしが強く美しく生きていくためには。

 

書かなきゃ死んじゃいそうなの

まあ勝手に死ねって感じだよね

ごめん

 

 

 

書いては消してを繰り返す日々。

死にたいときには書かなきゃ死んじゃいそうで。

 

わたしのかわりなんていくらでもいると思う。でもわたしが死んだときにね、あのひとが泣いて嘆き苦しんで、わたしのこと忘れたくても忘れられない、そうなってくれたらいいなあなんて願ってしまうんだよ。でも多分死んだら確認しようがないから、今そうやって約束して?

 

大して好きでもない人に自分のことを大好きでいてほしいって感じてしまうのはなんでなんだろ

もうこういうの終わりにしたい

 

やっぱ死にたいな

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はてなブログさんがご丁寧に「1年前のブログ「海、流、溶」などを振り返りませんか?」とメールを送ってくれた。そのおかげでこのブログの存在を思い出した。素直にその提案に乗っかってみようと思う。


振り返ってみて1年前と感じていることや悩んでいることが変わっていないというのにびっくりした。

この1年は本当に慌ただしかった。これまでの人生で1番「駆け抜けた」感が強い1年な気がしている。これという嫌な事もなかったと思うし、それなりに幸せな時間を過ごせたはずなのに、振り返るともやもやするのはなんでだろう?

記憶というのは本当にいい加減なもので、自分にとって都合の悪いものはナチュラルに消去されてしまう。多分、わたしも沢山の記憶を失ってきたのだろう。まあなくなってしまっているんだから確かめようがないんだけれども。

このもやもやは消えた記憶の影としてその存在を示しているのだろうか?


忘れたくないなら書いて残さなきゃ。

今日からまた少しずつ書いていこうと思う。三日坊主になっても笑ってやってね。


こども

ふと今はもう隣にいないあの人のことを思い出した。

何かきっかけがあったわけでもなく、ただ唐突に思い出したのだ。

 

彼女は私の親友だった。こうして言葉にすると薄っぺらく感じられるけれど、本当に彼女のことが大好きで、信頼していた。

 

彼女は、真っ直ぐで、凛々しくて、賢くて、温かくて、強くて、笑顔が素敵な人だった。私には無いものを沢山持っていた。でも不思議と妬んだことは一度もなくて、ただただ、尊敬していた。それを手に入れるために彼女が必死に努力していた姿を誰より近くで見ていたからだと思う。

 

二人の距離が広がっていった理由は今でもよく分からない。勿論想像はついているけれど、彼女はそんな人じゃないって信じているから。それに当然、私が気づかぬ間に彼女を傷つけていた可能性だって十分にある。

 

私と彼女が今はもう過去のような仲ではないことを知っているのは、ごくわずか。私の両親、彼女の両親、私の彼氏、ぐらいだと思う。

「こんな事で壊れる友情なら、最初からいらない」―頭では解っている。私は、彼女が期待していたような人間ではなかった。どんな期待をしていたのかは解らないけれど。

 

彼女にしか言っていない事も沢山ある。多分、今でも秘密にしてくれていると思う。

その理由は、今でも見えない絆で結ばれている、だなんて話ではない気がしている。かといって、彼女が私に対して罪悪感を抱いているからでもないのだ。

あの日々が忘れられない、過去の私と貴方を裏切りたくない、多分たったそれだけのこと。これは私の推測でしかないし、願望に近いものでもあるだろう。でも、本気でそう信じている。

 

「またどこかで会いたいと思っているのがうちだけじゃないといいなあって。やっぱあの子のかわりなんていないからさ。今更元通りの仲になれるだなんて思っちゃいないけれど、それでもやっぱり諦めきれないの。思い出がうちを縛り付けてる、っていうか。なんだろう、そんくらいうちの中では宝物なんだろうね、あの子との日々が。今でも大好きだなんて言えるのは、会ってない間に色々と美化しちゃってるだけなのかもしんないけど。うん、まあ、これで良かったと思うしかないよね。ああ、なんか色々考えてたら、やっぱ二度と会わない方がいい気がしてきた。今うちの隣にいてくれる人を大事にしたいって思うんだよ。去っていった人よりも、大切にすべき人は沢山いるような気がしてさ。ああ、いや、でも、うん。唐突に、唐突に思い出すんだ。その度に、ちょっと泣きそうになるんだよ。あ、ごめん、うちばっかり喋っちゃったね。」

 

 

インターネットの濁流に放り投げて誤魔化そうだなんて、相変わらず私は馬鹿だね。

海、流、溶

身体の中心で、ドクドクと薄い壁を誰かに敲かれているようなこの感覚。それは、唐突にやって来る。余り気持ちの良いものではないが。

 

伝えたい想いは確かに在るのに言葉が出てこない。

「お願いだから言葉だけは奪わないで、言葉だけは」―そんな叫びさえも、今となっては胸の鼓動に替わってしまった。どうやら僕と、僕との距離0.01ミリの君にしか聴こえない様だ。

 

夕方の空、静かな海、霞む視界、全ての境界線が曖昧になる。

生温い風が頬を撫でる。耳元ではビールの缶が転がる音がした。

このぼんやりとした頭では、四捨五入することすらままならない。

 

 

 

 

「いっそ2万キロ離れていたかったよ」声にならない声は、またもドクドクと響く音へと姿を変えて、海に流されていく。それがゆっくりと溶けていくのを、ただ必死に目で追うことしか出来なかった。

 

苦しいのオンパレード

苦しい。

苦しみを態度や言葉で出さなければいいね君は悩みがなさそうで、と言われ、他人にぶつけ過ぎると君よりも苦しい人はいるんだから黙ってくれ、と言われる世界。

苦しいことで安心し、他人の苦しいを強要し、苦しさを比べて苦しくなる世界。苦しさでしかない。

 

だから私はできる限り痛みも苦しみも受け入れていたいの。自分のも、他人のも。痛みや苦しみは人を狂わせる。それも含めて全部受け入れたい。

自分以外の人間の痛みや苦しみを完全に理解することはできない。自分のですらできてないんだから。「それでも理解したい」その想いに支えられた日だってあったでしょう?

 

何時だって優しい人が好きだし優しい人になりたいと思っている。

私が私を否定せずに生きるには優しい人になるしかないのでしょうね。

遠くに透ける海の底が、私が今立っている地の上よりも息がしやすい場所だなんて、そんなのぜったい認めたくないよ。